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江上剛「不当買収」

不当買収
 江上剛「不当買収」を読んだ。
 ストーリーは面白いが展開が見えてしまう。みんな善人すぎるし、買収の標的となった会社の社長は単なるバカ親父になってしまっている。社長令嬢との結婚や2代目含みでその会社に入る主人公も??という感じ。主人公の両親は一切登場していなかったがあんなに簡単に決着するとも思えない。
 江上氏の小説にはなぜかそれなりに出来る男と美貌の女性の組み合わせが多いが、女性は登場させてもいいがここまで正面に出てくると「そんなやついねえよ」と言いたくなる。

 小学生の頃、授業でNHKの道徳のTVを見せられたがあのTVのような印象である。
 経済を知らない新社会人の学習書としては良いかもしれない。

 でも、けっこう好きなんですよね、この人の本。この軽さ、粗さが「水戸黄門」のようで。
 昔、山口瞳が「江分利満氏の優雅な生活」 を書いてサラリーマン小説?の分野ができたが、肩が凝らないという意味で、これに近い金融小説かもしれない。

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