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柏葉幸子「霧のむこうのふしぎな町」

ハードカバー版
新装版(文庫)新装版(新書)


柏葉幸子「霧のむこうのふしぎな町」を、ハードカバー版で読んだ。1997年刊行の第3刷だが、新装版では通りの名前が「気ちがい通り」から「めちゃくちゃ通り」になっているようだ。
 AMAZONの紹介文では「千と千尋の神隠し」に影響を与えた、となっているが、佐々木隆「「千と千尋の神隠し」のことばと謎」によれば、「霧のむこうの~」の映画化が出来なかったので、「千と千尋」を作ったとされる。
 「ゲド戦記」の原作は読者の対象年齢が「小学6年、中学以上」となっていて、自分が小6のときにこのレベルの本を読めたかどうか不安になったが、対象年齢「小学中級から」のこの本くらいならさすがに大丈夫だったと思う。
 というわけで「お話」は非常にわかりやすい。
 「千と千尋~」を知っていると、登場人物やモチーフがよく似ているのに否応なく気が付く。
「霧の谷」のお屋敷の主人のおばあさん、ピコットはさし絵や本文の風貌や口調までも「千と千尋」の湯婆婆そっくり・・・。家では手伝いもせず、おやつばかり食べて太ってしまった、小学6年生のヒロイン、リナが湯婆婆ならぬピコットおばさんの下で、否応なく働く羽目になり、労働の中からいろいろなものをつかむというモチーフは同じ。ただしリナの立場やその労働も「千と千尋」と違ってすぐに改善され、魔法使いの子孫たちのなかで楽しい夏休みを過ごすことになる。
 「千と千尋」がヒットしたのは、千尋の厳しい立場にあったことも大きいと思うので、「霧の~」をそのまま映画化しても、あれほどヒットしたかどうかはわからない。

P.S 「耳をすませば」を再度チェックしてみた。図書館で天沢聖司くんはたしかに「霧の~」を読んでいました。表紙は赤かったけれど。ただし登場したのは2秒くらいで題名の一部は画面の外だった。

  AMAZONの文庫版の方のレビューを読むとかなりファンが多いことがわかる。「耳すま」を見て、この本の名前を探し当てた方の目の良さにびっくり・・・。

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