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「ゲド戦記」at WMC

 「ゲド戦記」を見てきた。
 原作を読んでいないので比較はできないけど、まあ、よかった。
 公式サイトの掲示板を見るとかなり厳しい評価が多いようだが、父・宮崎駿の最後?の作品である「ハウルの動く城」よりは息子・吾朗のデビュー作の方が良いのではないか?
 宮崎駿ではないが「素直に作っておりよかった」という印象。ストーリーの暗さと重さは「もののけ姫」、イメージはやはり「風の谷のナウシカ」に近い。「ナウシカ」に近い印象であるのは、もともと宮崎駿が「ゲド戦記」の映画化ができずに作った作品が「ナウシカ」なので、まあ、そうなるのかな、と。

 公式サイトなどを見ると登場人物として、主人公とヒロインのアレン&テルー、ハイタカ&テナー、クモ以外に国王や王妃、はては女主人やハジア売りまで出てきてどんな活躍?をするのかと思うが、本作では最初の5人がほとんどすべての登場人物であり(あとクモの手下のウサギくらいか)、それだけに素直であり、原作を知らなくてもストーリーを追い易い。
 名前で相手を支配するというのは「千と千尋」でもそうであったが、安倍清明を例に出すまでもなく、昔から諱(いみな)と字(あざな)を使い分けてきた言霊信仰の日本人にはわかりやすい。もっとも近代以降は日本人は名字をもらった代わりか、忌み名と字の使い分けをしなくなり、現代人はハンドルネームと本名を使い分けているのか・・・。

 一度見ただけでは解決しない疑問はいくつかあるが、それはそれでいいと考えるようになったのは、直前に読んだ、佐々木隆「「千と千尋の神隠し」のことばと謎」のおかげか。ハイタカがテルーを見て「まさか」と思ったのは何だったのか。テナーの家からの道につきあたりアレンは右に、テルーはなぜ左に行ったのか。公式サイトのストーリーで「クモと呼ばれる男がいた」とあったけどクモは魔「女」ではなかったのか、とさっき気が付いた・・・。

 ところで、宮崎・ジブリ作品はほぼ全部見ているが、ロードショーで映画館で見たのは初めて。
 今回見たのは昨年、近隣に出来たワーナー・マイカル・シネマズ(WMC)(多摩センター)。自宅から車で数分。しかも駐車場3時間無料、TSUTAYAカードのポイントまで付く。(ちなみに半券で近所の三越レストラン街も5%引きだそうだ)。
「春の雪」、「スターウォーズ エピソード3」を見た東宝シネマズ(南大沢)に比べると音響設備や収容人数(スクリーンの大きさ)などでやや劣るところもあるが、1フロア構成で館内移動が楽。何よりも車で行けるので、終電を気にしながらレイトショーを見る必要はない(南大沢は駐車場利用者は1800円から300円割引を受けられるがレイトショーはもともとが1200円なので割引なしか?)
 22:57に映画が終わり、23:15には帰宅していた。

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