田淵行男「日本アルプス」
国際情報社から1975年に刊行された「日本アルプス」は、田淵行男の写真集の中でも大型でカラー写真中心、額装用写真が4枚添付されていてしかも中古価格が比較的安価なお買い得品である。
田淵本収集の皮切りにヤフオクで購入したままパラパラと眺めただけだったが、改めて読み直してみた。

おお、カラーだ。というのが第一印象。刊行の75年は前年の「麓からの山 浅間・八ヶ岳」と翌年の「安曇野」の間になる。この頃になると田淵もカラー写真をかなり手がけてきているが、「麓から」も「安曇野」もまだまだ意識してモノクロを使っている。ところが「日本アルプス」にはなんとモノクロがない。全編カラーなのである。これは田淵の意向よりも国際情報社の意向ではないかと思える。国際情報社は全集っぽい写真集を企画刊行している(いた)ようで、その一環としてこの本があるように思える。

さて、大きさも貴重である。
左の写真は一番下の青が「日本アルプス」その上に「安曇野」さらに上に「山の手帖」を乗せてみた。「安曇野」が田淵の作品集では一番多いサイズであるが、それよりも一回り大きい。

冒頭に今西錦司のエッセイ。その他に浦松佐美太郎らが寄稿している。田淵自身のエッセイが少ないのが少しさびしい。
北アルプスを中心としているが、中央アルプスと南アルプスも収録しており「日本アルプス」の名に偽りはない。
同梱される額装用写真もすばらしい。特に常念と前穂の2枚がいいが、もったいないので飾っていない(ちゃんと額装して飾ったほうが汚い部屋に封等のまましまっておくよりも良いかも・・・)。


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