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山岳保険は進化したか?

 中高年登山が盛んでどこへ行っても満員御礼の割りには「山岳保険」はあまり進歩していないのかなあ、損保っていかに払わないかが仕事だからそうなのかなあ、その点、とりあえず死んだら払う生保の方が払いがいいよ、という某金融機関の知人の台詞を思いつつ、今年で満期を迎える山岳保険の更新をどうしようかと調べてみた(ら、満期は来年の7月だった・・・)。

 増補版「山岳保険 集成」をwebに記載しました。今後の追加変更はWEB側に行います(ブログは誤りのみ修正します)。

保険名称等連絡先等救援者費用
捜索費用
年間保険料引受会社
 山岳共済日本山岳協会
http://www.jma-sangaku.or.jp/sangakukyousaikai/
300万円
(I型II型とも)
I型3,000円
II型6,000円
三井住友海上
特別共済は個人加入可能。常時、ピッケルやアイゼン、ザイル等を使用しないで登れる登山行為をいいます。※よって、岩登り、沢登り、スキー登山、冬の雪山などは特別共済の対象とはなりません。

モンベル野外活動保険モンベル
http://www.montbell.com/japanese/insurance/
救援者費用 500万円2,500円
(シンプルプラン)
富士火災海上
下記、山岳保険との比較からアイゼンピッケル登攀は対象外と思われる。

モンベル山岳保険モンベル
http://www.montbell.com/japanese/insurance/
救援者費用 500万円
遭難捜索費用 200万円
14,630円
(捜索費用100万円で8,230円)
富士火災海上
ピッケルやアイゼン等を使用した本格的な山岳登はんや山岳スキーなどをする方を対象とした保険

レスキュー費用共済日本山友クラブ
http://www16.ocn.ne.jp/~n-sanyuc/index.html
150万円6,000円
保険会社の保険で対象とならない病気や衰弱を原因とする遭難も補償の対象となることが大きな違いです。自力下山、自力脱出が不可能な場合は、ご本人またはご家族から警察に救出要請していただき、遭難事故と認定されれば対象となります。登山やハイキングはもちろんのこと、スポーツ活動全般、キャンプ、釣り、キノコ採りや山岳写真撮影など、野外活動全般が対象になります。季節、場所、活動形態を問いません。

都岳連 遭難共済都岳連
http://www.e7a.jp/tmf/
Aタイプ:150万円
Cタイプ:300万円
Aタイプ:4,000円
Cタイプ:8,000円

都内在住でなくても個人加入可能。新規入会には+1,500円。ハイキング、登山、岩登り、アイスクライミング、山スキー等ほぼあらゆる範囲をカバー
事務代行はセブンエー

ハイキング保険三井ビューロー大川氏
(山岳保険センター)参考サイト http://www.valley.ne.jp/~ishikida/hoken.html
救援者費用 500万円3,000円
個人経営で連絡先も電話だけでやや不安。

登山ハイキング保険木村総合保険事務所(有)
http://kshj.co.jp/mountain/
救援者費用 500万円3,000円富士火災海上
登山・ハイキングの保険は、市販の登山地図に於ける一般登山路で無雪状態の登山をされる方に限り、募集対象とさせて頂きます。

オールラウンド遭難捜索費用保険木村総合保険事務所(有)
http://kshj.co.jp/mountain/
遭難捜索費用 100万円
救援者費用 500万円
9,000円富士火災海上
一般登山に加え積雪期登山、残雪登山、軽アイゼンを使用する登山、藪こぎなど非登山道登山、岩登り、沢登り、アイスクライミング。等も対象

山岳保険千代田保険センター天野 博文
http://www.sangakuhoken.com/
遭難捜索費用 100万円(基本プラン)8,000円あいおい損保
ぼくが最初に入った保険会社。Webでは今井通子が推薦している。個人経営。

ハイキング保険千代田保険センター天野 博文
http://www.sangakuhoken.com/
救援者費用 300万円2年間 10,500円あいおい損保
こちらは登攀は対象外。遭難捜索費ではなく救援者費用。

(注)引受会社:三井ビューローはネットでは不明でした。共済は仕組み上引受け会社はないものと思います。いずれにせよ申し込む場合はちゃんと調べてね。

 ざっくりみた印象では遭難費用、捜索費用の適用にはいろいろ細かな条項がある。例えば
【モンベルの特約条項】
救援者費用等担保特約:現地からの移送費用(遺体移送費用または治療中の被保険者を被保険者の住所もしくは住所の属する国の病院に移転するために要した移送費。付添医師、看護師の付添いに要する費用を含みます。)

遭難捜索費用担保特約:被保険者が日本国内において山岳登はんの行程中に遭難したことにより、その捜索、救出もしくは移送のため捜索活動を行った者に対し、負担する費用をお支払いします。

となっている。これ要するに救援者費用等(上)はヘリで移送される場合に治療状態にある必要がある、ということ。怪我をしていれば明白だろうが体力消耗などの場合は微妙(病院で点滴しろ、といえば対象になるのかどうか)。また上記の保険のひとつには「高山病はふつうは対象外」となっている。
 また共済以外のほとんどの保険は就業者とそうでない人(学生、主婦等)では保障時間の関係で後者の方が保険料が高い。

 せいぜい1泊の夏山に行くかどうかのレベルでは考え物の保険が多いなあ、と思う。現在加入中の木村総合保険はネットで評判が良くないのとなんといっても個人なことがネックかなあ。

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