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志水哲也「黒部へ―黒部八千八谷に魅せられて」

黒部へ―黒部八千八谷に魅せられて
 志水哲也「黒部へ―黒部八千八谷に魅せられて」を読んだ。目次にあるように氏の黒部との関わりを年代順に綴っている。最初の2つは氏が最初に黒部の谷を探査したときのもので、「大いなる山 大いなる谷」の同じ内容を加筆訂正したものである。この最初の探査から後、志水は黒部に住み、山岳ガイド兼写真家となっていくが、その間の意識や行動の変化がわかる。「大いなる山 大いなる谷」は氏が山と出会ってからがむしゃらに突き進んだ時代の記録であるが、「黒部へ」はそれからいかに変遷してきたかを黒部とともに語る。「大いなる山 大いなる谷」に見られたがむしゃらさとともにあった悲壮さは消え、黒部を楽しんでいるようすが文面から伝わってくる。
 黒部の谷をへばりつくようにくり貫かれたあの水平歩道や日電歩道の修繕の話、冠松次郎はじめ黒部とめぐる登山家やガイド、企業人など黒部にまつわるエトセトラも豊富であり、とても面白い黒部ガイドともいえる。
 志水哲也に興味がなくても黒部に興味がある人には一読をお勧めする。

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