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その山岳保険でカバーされますか?

山岳保険について少し調べてみたが、あまりに無知なことに自分でも驚いた。

  あなたの山岳/ハイキング保険は以下の事例でヘリの費用を保険金を支払ってもらえますか?

   ・夏の白馬大雪渓を4本歯アイゼンで登行中の落石により骨折し、民間ヘリで下山

   ・夏の北岳で高山病にかかり民間ヘリで広河原まで降りて事なきを得た。

   ・秋の大雪山で発達した低気圧に遭遇、雨具を着けていたが浸水激しく衰弱して歩行不能となった。

 たいていのハイキング保険では上記はすべて補償の対象にはならないようである。ぼくの保険は3年契約だったので満期は来年の7月だったが、見直しが必要かもしれない。

山岳保険 集成

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志水哲也「黒部へ―黒部八千八谷に魅せられて」

黒部へ―黒部八千八谷に魅せられて
 志水哲也「黒部へ―黒部八千八谷に魅せられて」を読んだ。目次にあるように氏の黒部との関わりを年代順に綴っている。最初の2つは氏が最初に黒部の谷を探査したときのもので、「大いなる山 大いなる谷」の同じ内容を加筆訂正したものである。この最初の探査から後、志水は黒部に住み、山岳ガイド兼写真家となっていくが、その間の意識や行動の変化がわかる。「大いなる山 大いなる谷」は氏が山と出会ってからがむしゃらに突き進んだ時代の記録であるが、「黒部へ」はそれからいかに変遷してきたかを黒部とともに語る。「大いなる山 大いなる谷」に見られたがむしゃらさとともにあった悲壮さは消え、黒部を楽しんでいるようすが文面から伝わってくる。
 黒部の谷をへばりつくようにくり貫かれたあの水平歩道や日電歩道の修繕の話、冠松次郎はじめ黒部とめぐる登山家やガイド、企業人など黒部にまつわるエトセトラも豊富であり、とても面白い黒部ガイドともいえる。
 志水哲也に興味がなくても黒部に興味がある人には一読をお勧めする。

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雪形探訪 大町・鷹狩山と八方尾根

鷹狩山
 
諏訪湖SAで給油したときも天気晴朗なれど雲多く、という感じで周囲の山はほとんど見えない。これでは大町の山岳博物館でもじっくり観覧するかなという逃げ道も考えながら豊科で長野道を降り、大町に向かう。途中、松川の道の駅まで来ると後立山の峰々が見えてきた。
 山岳博物館の前を通り、鷹狩山へ。
 頂上直下の広い駐車場には車がいない。徒歩数分で頂上。
 頂上からも北アルプスは見えるが落葉松林がやや邪魔。展望台に登ってみる。双眼鏡がある2階の主展望台ではガラス越しなので、さらに登ると屋外の展望台があった。
 信濃大町で一番目立つ蓮華岳を筆頭に右は白馬まで、左も大滝山までよく見える。ただ東側は霞んでいて全く見えなかった。

 時刻は9時を廻ったばかり。山岳博物館と居谷里湿原という手もあるが、湿原のミズバショウは終わっている。
山岳博物館は今日の目標だったけど、企画展の最中で、常設展の中村清太郎の絵を見ることもできない。
展望台からは爺ヶ岳と鹿島槍の雪形がよく見えた。白馬の雪形も良く見えたが、あれをもっとそばで見られるのはこの時期しかないので、八方へ行ってみることにした。念のため、昨晩、八方ゴンドラの往復割引券をネットでゲットして印刷してきた(せこい)。

 八方への道は空いていた。何より山を見ながらなので気分がいい。佐野坂は太平洋と日本海の分水嶺にあたる。ここを越えて日本海側に久しぶりに来たな、という感慨。スキー以外でこのあたりに来るのは初めてだ。1時間足らずで白馬に着いた。
 無料駐車場からゴンドラ乗り場までは少し歩く。2日前でスキー場がクローズしたので新緑の中、町は閑散としている。それでも家族連れや若いカップルなどが時々歩いている。八方にはスキーで何回か来たが晴れた白馬を見たのは1回だけ、しかも帰る日だった・・・。そんなことを思い出しながら歩くと見慣れた乗り場が見えてきた。客はそこそこ居るようだ。やはり立派な観光地である。
鷹狩山

 スキーで来たときは上、すなわち進行方向を向いて座っていたが、今日は下、下界を見ながら座る。ゴンドラからリフトを2本乗り継ぎ八方池山荘に着いた。一面の雪である。登山道は一部見えているが概ね雪という感じ。八方池までのトレッキングコースは時間がないので当初から諦めていた。けっこうな人が歩いている。

 白馬三山の雪形とこのあたりから見ると迫力がある五龍岳と、どこから見ても立派な鹿島槍、そして久しぶりに見た北信五岳の展望を楽しんで帰宅した。渋滞はクリアできる予定だったが相模湖付近で事故車と故障車のおかけで渋滞し、4時間半かかって帰宅。
写真


鷹狩山

scale:250000
36/30/11.978,137/53/23.914

八方尾根
scale:250000
36/41/38.147,137/48/6.786


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山岳保険は進化したか?

 中高年登山が盛んでどこへ行っても満員御礼の割りには「山岳保険」はあまり進歩していないのかなあ、損保っていかに払わないかが仕事だからそうなのかなあ、その点、とりあえず死んだら払う生保の方が払いがいいよ、という某金融機関の知人の台詞を思いつつ、今年で満期を迎える山岳保険の更新をどうしようかと調べてみた(ら、満期は来年の7月だった・・・)。

 増補版「山岳保険 集成」をwebに記載しました。今後の追加変更はWEB側に行います(ブログは誤りのみ修正します)。

保険名称等連絡先等救援者費用
捜索費用
年間保険料引受会社
 山岳共済日本山岳協会
http://www.jma-sangaku.or.jp/sangakukyousaikai/
300万円
(I型II型とも)
I型3,000円
II型6,000円
三井住友海上
特別共済は個人加入可能。常時、ピッケルやアイゼン、ザイル等を使用しないで登れる登山行為をいいます。※よって、岩登り、沢登り、スキー登山、冬の雪山などは特別共済の対象とはなりません。

モンベル野外活動保険モンベル
http://www.montbell.com/japanese/insurance/
救援者費用 500万円2,500円
(シンプルプラン)
富士火災海上
下記、山岳保険との比較からアイゼンピッケル登攀は対象外と思われる。

モンベル山岳保険モンベル
http://www.montbell.com/japanese/insurance/
救援者費用 500万円
遭難捜索費用 200万円
14,630円
(捜索費用100万円で8,230円)
富士火災海上
ピッケルやアイゼン等を使用した本格的な山岳登はんや山岳スキーなどをする方を対象とした保険

レスキュー費用共済日本山友クラブ
http://www16.ocn.ne.jp/~n-sanyuc/index.html
150万円6,000円
保険会社の保険で対象とならない病気や衰弱を原因とする遭難も補償の対象となることが大きな違いです。自力下山、自力脱出が不可能な場合は、ご本人またはご家族から警察に救出要請していただき、遭難事故と認定されれば対象となります。登山やハイキングはもちろんのこと、スポーツ活動全般、キャンプ、釣り、キノコ採りや山岳写真撮影など、野外活動全般が対象になります。季節、場所、活動形態を問いません。

都岳連 遭難共済都岳連
http://www.e7a.jp/tmf/
Aタイプ:150万円
Cタイプ:300万円
Aタイプ:4,000円
Cタイプ:8,000円

都内在住でなくても個人加入可能。新規入会には+1,500円。ハイキング、登山、岩登り、アイスクライミング、山スキー等ほぼあらゆる範囲をカバー
事務代行はセブンエー

ハイキング保険三井ビューロー大川氏
(山岳保険センター)参考サイト http://www.valley.ne.jp/~ishikida/hoken.html
救援者費用 500万円3,000円
個人経営で連絡先も電話だけでやや不安。

登山ハイキング保険木村総合保険事務所(有)
http://kshj.co.jp/mountain/
救援者費用 500万円3,000円富士火災海上
登山・ハイキングの保険は、市販の登山地図に於ける一般登山路で無雪状態の登山をされる方に限り、募集対象とさせて頂きます。

オールラウンド遭難捜索費用保険木村総合保険事務所(有)
http://kshj.co.jp/mountain/
遭難捜索費用 100万円
救援者費用 500万円
9,000円富士火災海上
一般登山に加え積雪期登山、残雪登山、軽アイゼンを使用する登山、藪こぎなど非登山道登山、岩登り、沢登り、アイスクライミング。等も対象

山岳保険千代田保険センター天野 博文
http://www.sangakuhoken.com/
遭難捜索費用 100万円(基本プラン)8,000円あいおい損保
ぼくが最初に入った保険会社。Webでは今井通子が推薦している。個人経営。

ハイキング保険千代田保険センター天野 博文
http://www.sangakuhoken.com/
救援者費用 300万円2年間 10,500円あいおい損保
こちらは登攀は対象外。遭難捜索費ではなく救援者費用。

(注)引受会社:三井ビューローはネットでは不明でした。共済は仕組み上引受け会社はないものと思います。いずれにせよ申し込む場合はちゃんと調べてね。

 ざっくりみた印象では遭難費用、捜索費用の適用にはいろいろ細かな条項がある。例えば
【モンベルの特約条項】
救援者費用等担保特約:現地からの移送費用(遺体移送費用または治療中の被保険者を被保険者の住所もしくは住所の属する国の病院に移転するために要した移送費。付添医師、看護師の付添いに要する費用を含みます。)

遭難捜索費用担保特約:被保険者が日本国内において山岳登はんの行程中に遭難したことにより、その捜索、救出もしくは移送のため捜索活動を行った者に対し、負担する費用をお支払いします。

となっている。これ要するに救援者費用等(上)はヘリで移送される場合に治療状態にある必要がある、ということ。怪我をしていれば明白だろうが体力消耗などの場合は微妙(病院で点滴しろ、といえば対象になるのかどうか)。また上記の保険のひとつには「高山病はふつうは対象外」となっている。
 また共済以外のほとんどの保険は就業者とそうでない人(学生、主婦等)では保障時間の関係で後者の方が保険料が高い。

 せいぜい1泊の夏山に行くかどうかのレベルでは考え物の保険が多いなあ、と思う。現在加入中の木村総合保険はネットで評判が良くないのとなんといっても個人なことがネックかなあ。

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PhotoshopElementsでトーンカーブ

 Adobe Photoshop Elements4.0が使いにくいと評していったんアンインストールしたのだが、再度インストールして試してみた。SilkyPixのSDKを使ったデジカメNinjaXのRAW現像処理が(マシンが遅いので)時間がかかるので処理が速いといわれるPhotoshopElementsを再度試した。
 初期画面を「写真編集モード」にして使えばインターフェースはまあまあで、個々の画像処理は十分速い。RAWの表示も各処理もストレスはない。画像のリサイズの設定で「再サンプリング」のチェックを入れないとpixel表示の変更ができないことに気が付くのに時間がかかったが・・・。

しかし最初のバージョンから指摘されているが、PSEにはトーンカーブがない。PSE4のライティングでは似たような効果が得られるがトーンカーブがないことには変りがない。

 というわけでPSEユーザには当然の情報かもしれないが、以下のフリーソフト(プラグイン)を入れてみた。
http://free.pages.at/easyfilter/curves.html

 インストールはプラグインファイルをPSEのPlug-Insフォルダにコピーするだけである。


smartcurve
起動するには、PSEのメニュー[フィルター]からドロップダウンリストの最後の「easy.Filter」から[SmartCurve]をクリック。
smartcurve
プレビュー付きの画面が表示される
smartcurve
S字補正をかけてみた。RGB個別にもかけられる。
smartcurve
プレビュー画面は表示倍率の調整も可能

 ちなみにこのプラグインを同じPCにインストールしているPSE1でも確認したが、問題なく稼動する。おそらくPSE2/3でも稼動するのでは?

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安曇野の春を満喫。長峰山、光城山と田淵行男記念館

長峰山から後立山連峰

 5時19分に中央道に乗った頃はまだ雲が多く、見通しも悪かった。甲府盆地に入っても白根も見えず、韮崎あたりでも鳳凰には雲がかかり、八ヶ岳がやっと見える状況で、今日ははずれかと思ったが、次第に天気は良くなり諏訪の手前では遠くに穂高が見えてきた。穂高を含め北アルプスを見たのは2002年以来だろう(天気運よりもそもそも遠出の回数の問題・・・)。
 塩嶺トンネルを抜け、安曇野平野に入ると北アルプスが見え始めた。梓川SAで常念山脈から鹿島槍まで見えたので安心して長峰山に向かう。
 この山のことを知ったのは実は2日前。信州は今が桜の旬という場所も多く、ネットで桜情報を検索したら、この山が満開だと出ていた。場所を調べると本日の目的地である「田淵行男記念館」にほど近い。「記念館」からは光城山も近いがここはふつうは麓から歩いて登る山のようで、地図を見ても山頂周辺の道は細くなっている(というのが大間違いであることが後ほど判明)。一方、長峰山は車で山頂付近まで行けるようであり、娘も行く可能性があったのでここを選んだ。

 篠ノ井線の明科駅の先から舗装された林道をあがると随所に山桜と山吹が咲き乱れる。信州はこれからが春本番なのだろう。GWにしては時間のせいもあるのか対向車はほとんどいない。やがて「天平の森」との分岐があり山頂方面への道をとるとすぐ脇から階段状の登山路が見えたので車を降りた。階段を数分息を切らすと「チョウの道」の看板がある場所に出た。山頂のように見えるが雑木林に囲まれていてあまり展望はよくない。雑木林越しに常念岳が見える。はるか左に白い嶺が見える。並びは穂高っぽいが方向が違うし、乗鞍でも御嶽でもなさそう(帰宅後中央アルプスと判明)。
 むむ、ネットでの評判とはずいぶん違うなあ。それとも歩いて登るルートにはもっといいところがあるのだろうか、と思いつつふらふらしていると、そこからまだ登山道が延びていたのがわかり先に進む。チョウの道から数分で別のピークが現れた。なんと直下に立派な駐車場とトイレがあり、車も10台ほどいるではないか。さきほどの登山路の入り口の道をそのまま車で進むとここまで来れたようだ。まあ、少しくらい歩いたほうがいいけど。

 山頂は西面が開けていて桜と草原になっている。草原の下部にはハンググライダーの出発場所と思われる施設があった。さすがにかなりの人の数であるが、それでも10数人というレベルで連休の割りには空いている。正面の常念岳を中心に左は蝶ヶ岳、大滝山、右は白馬三山までパノラマが広がる。
 時期尚早と期待していなかった雪形もいくつか見えた。常念岳の「常念坊」と爺ヶ岳の「種まき爺さん」、鹿島槍の「獅子」はいずれも未完成ながらそれとわかる。五龍岳の武田菱は方角的に無理。白馬は親子ともまだ。
 久しぶりの北アルプスに満足したのであとは麓の「田淵行男記念館」に寄るだけと、カーナビをセットする。てっきり登ってきた林道を戻るのかと思ったら、車を止めた分岐を左に行けとの指示。ということは地図の細い道ではなく立派な道がまだまだ続いているのか。
 桜と山吹の中を車を進めると急に車が多い場所に出た。ふと見ると「光城山」とある。なんだ、こんなところまで林道が来ているのだ。行きがけ(帰りがけだが)の駄賃と車を止めて、光城山に向かう。数分で山頂。こちらは長峰山と違って人の山。家族連れも若いカップルも老若男女問わず。
 長峰山とはわずかに視点が違うものの、見える山はほとんど同じである。常念を眺めていると、そばに居た人が「槍が顔を出している」というのでその場所を教えてもらう。なるほど肉眼ではよく分からないがカメラのレンズ越しに見ると横通岳の稜線にはっきりと見える。
田淵行男記念館

 さすがに人の多さにそそくさと引き上げ、「田淵行男記念館」を目指す。途中、鉢伏山の雪形「雁」も見た。麓に下りるとかなり渋滞。渋滞のさなか、水田に映る逆さ常念を見つけたが車を降りるわけにもいかず・・・11時過ぎにやっと到着。
 「田淵行男記念館」は「あずみのガラス工房」などがある「安曇野の里」の敷地内にある。山岳写真の個人の記念館にどれほどの来客があるのかと思ったが、数人居た。「田淵行男作品集Vol.1」をここから通販で購入したときに招待券が同封されていたので、入場料300円はなし。中は2つのフロアに分かれ、今は雪形の写真を中心に展示している。その他に氏が使ったテントやカメラ、未販売の山旅の記録アルバムなど貴重な資料も展示されている。大きなサイズで見る写真はもちろん良かったが、驚いたのは蝶の細密画のサイズ。田淵の多数の著作や写真集の各所に登場しているギフチョウなどおなじみの細密画であるが、大きさは新聞紙半分くらいもあろうか、あれほど大きなものとは思わなかった。蝶などのオリジナルグッズを仕入れて帰宅の途に着く。
 仕上げにみどり湖PAで穂高をカメラに収め、まだ渋滞のない中央道を快調に走り、3時間ほどで帰宅した。
写真

長峰山

36/19/56.738,137/56/37.378

光城山
36/18/54.309,137/56/43.528

田淵行男記念館
36/19/21.001,137/54/26.001

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