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「カシミール3Dで見る・自分で描く空から眺める鉄道ルート」

カシミール3Dで見る・自分で描く空から眺める鉄道ルート
 題名のとおり、カシミール3Dを使った鳥瞰図で鉄道ルートを空から眺めてみる本である。
 前半7割くらいが鉄道ルートで、後半3割くらいがカシミール3Dの操作解説となっている。

 版元がカシミール3Dの解説本シリーズを出している実業之日本社なので、ヒットした「カシミール3D」の解説本にあやかって鉄道マニア向けの本を出したのかな、という感じがちょっとするが、鉄道マニアは写真マニアであることも多く、デジカメとPCの流れを考えれば、当然こういう類の本も出てくる頃だろう。
 アマゾンで見ると4/17時点で5,716位とそれなりに健闘している。


 というわけで、全般に、鉄分(鉄道おたく度)の強めの人向けの本である。カシミール3Dの操作をマスターしたい人向けとはあまり言えない(操作を知りたい方には「山あるきを楽しむカシミール3D活用術」をお勧めする)。
 
 各ルートごとに記事はコメントが多数加えられた鳥瞰図で始まり、その後に解説本文が続く形になっている。
 知っている鉄道ルートの場合には、最初の鳥瞰図とそれに加えられたポイントごとの解説コメントを読んでから本文に入ればいいが、知らないルートの場合は鳥瞰図のどのコメントから読めばいいのか悩んでしまう。知らないルートの場合には、最初に本文を読み、そのルートの歴史や意義、ルートの解説などを頭に入れてから、仕上げに鳥瞰図に戻るほうがわかりやすい。
 すでにカシミール3Dの操作に慣れている人は、本と同じような鳥瞰図(カシバード)の製作にトライしてみよう。

 関東人のぼくがはまったのは、やはり関東周辺の上越国境、碓氷峠、箱根越、中央線・小海線あたり。あとは乗ったことがある函館本線、それに最近BSデジタルで見ている鉄道番組(あれ、けっこう鉄分あるみたい>ぼく)に出て来た木次線、肥薩線など。そうそう冒頭を飾る宮脇俊三の「上高地鉄道」はやはり面白かった。
 鉄分が多少でもある人にはなかなか楽しめる本だろう。

 添付CDにはカシミール3D Ver 8.6.8と各種プラグイン、地図は50メートルメッシュ標高、20万図が全国分、5万図が関東甲信越(「カシミール3D入門」収録の地図と同じ範囲)が収録されている。すでにこの範囲の地図を持っている場合にはインストールは不要。地図のみがほしい場合は、カシミール3Dをインストールしてから地図のコピーを行う(CD収録よりも新しいバージョンをインストール済みの場合もいったんCDからインストールし、後からカシミール3Dのサイトからバージョンアップセットをインストールすればよい)。

 さて、鳥瞰図ページは、まさに鳥瞰図がメインなためか、やや読みずらい。
 コメントの引き出し線の色が細い青で鳥瞰図のベース色の緑と重なってしまい見にくい。ここは水色や白などを使って欲しいし、ルートを知らない人向けにコメントに番号を振るなどして読む順番を誘導するなどの配慮が欲しかった。
 また、等高線の表示・非表示がバラバラであり、やや見にくい。丘陵地帯で鳥瞰図の陰影だけでは高低がわかりにくい箇所もあり、そのような場所では等高線も有効なので、単純に等高線の消し忘れとは思えないものの、絵的には不要と感じた。多くのページで高さ強調がなされているが、これは山岳展望の観点からは余計かな・・。
 鳥瞰図にはおおよその描画地点と高度が記載してあるが、画角の記載がないのでカシミール3Dで再現するのに苦心するが、これもこの本の楽しみなのかも。

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