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「東山魁夷の道」

東山魁夷の道月篁

 「東山魁夷の道」を読んだ。
 東山魁夷の絵を初めて見たのは学生の頃に購読していた講談社の本の情報誌「本」の表紙だったと思う。当時、岩波書店「図書」、新潮社「波」と3冊を購読していた。いずれも宣伝誌的なものなので年間購読料が極めて安かった。「図書」は難解なものが多く、新潮社、講談社と順に分かりやすくなってくる(その分、購読料も高くなって行ったが・・・)。中でも「本」は東山魁夷の名画が表紙で楽しみにしていた。
 当時の(今でも)お気に入りは「月篁」「白夜光」「緑響く」あたりか。
 その後、廉価版の画集を購入したが、代表作とされる「道」にどうしても納得できなかった。もちろん安い画集の大きさや印刷の問題もあるだろうが。初期の作品でのお気に入り、「残照」は山岳展望派には分かりやすい素材と構図。一方、この作品で転機を迎える「道」は素材も構図も素人には単純すぎるように思え、作者の意思やテーマが全く分からなかった。

東山魁夷の道

 「東山魁夷の道」の「道」はまさにこの作品のことである。この作品にたどり着くまでの氏の遍歴を、自身が懐かしい土地を訪ね歩きながら文で綴り、初期の作品を紹介している。後半は「道」以降の氏の代表的な作品集が続き、最後に唐招提寺の障壁画について語り、年譜で終わる。障壁画部分は下の写真のとおり見開きとなるのでかなりの大きさとなる(ちなみに本の函の高さは30センチ)。

 もともとこの本を入手しようと思ったのは、少し前に氏の画文集「信州讃歌」を購入したからだ。この本は氏の信州・山国との関わりを語りながら作品を紹介するもの。読み始めてすぐに中断して「それならその前に「道」を読んでおきたい」と思ったから。
 では「道」について理解できたかというと、甚だ心許ないが、少なくともこの作品が生まれるまでの経緯を知ったことは大きい。そして「道」が上まで行って終わっているのではなくて、かなたの右上にさらに続いていることを知った。
障壁画

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Tracked on 2008.04.19 13:41

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