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志水哲也編「山と私の対話」

山と私の対話    達人の山旅
 志水哲也編「山と私の対話 達人の山旅」を読んだ。
 志水と同じソロクライマーとアーティストによるエッセイあるいは遺稿である。
 収録された人は、
ソロクライマー:山野井泰史、遠藤甲太、菊地敏之、田中幹也、*中島正宏、*鈴木謙造
アーティスト:水越武、武藤昭、岩佐浩幸、*岡田昇、白川義員、門坂流、松本宣親、松本紀生
ちなみに名前の前の*は遭難死した人。

 志水哲也の「大いなる山、大いなる谷」を読んだとき、こういうふうに過激に山に染まる人がいるのか、と思ったが、この本で取り上げられた人はある意味でみんな同じようにはまった人である。例外はヤマケイの企画で初めて山に行った門坂流くらいだろう。

 読み手の年齢や情熱によってはある意味とても危険な本であるが、ぼくあたりが読むと感心するばかり・・・。
 文章としてはやはりアーティストの方がうまいが、*が付いたソロクライマーも非常にストレートな表現であり、そのままいくとやっぱりいつか墜ちるんだろうか、とも思った。
 ぼくには無縁な世界ではあるが、例えば岡田や水越、白川の写真がこのような常人離れした忍耐力と精神力のもとで創作されるのだ、ということは見る者、読む者として知っておいてもいい。
 最近、田淵行男の写真集やエッセイを見ているが、自然に向き合う姿勢と妥協を許さない姿勢には通じるものがあるように思える。
 

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