田淵行男「山の手帖」
「山の手帖」は1987年に朝日新聞社から刊行された田淵行男の写真文集である。
田淵行男は「山の手帖」刊行の2年前の85年にエッセイ集「黄色いテント」を刊行している。「黄色いテント」はそれまでの写真集では書ききれなっかたものを、思いっきり噴出した印象があるが、「山の手帖」は「写真文集」と明記しているだけに写真を中心としたエッセイが主体であるが、「雪形」のその後をはじめ話題がとても豊富で、飽きない。
サイズはB5、紙は上質紙で、カラー写真もさすがにこの時代なのできれい。レイアウトも写真のような見開きで読みやすい。
刊行年が他の代表的な写真集よりもかなり新しいためか、また写真集よりは人気がないのか、中古市場でも「黄色いテント」とともに比較的数も多く、価格も安定している(とはいえ刊行時定価4,800円の倍以上のものが多いが・・・)。
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