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田淵行男「山の絵本 安曇野の蝶」

山の絵本 安曇野の蝶

櫛形山にて 1995/7/23

 ずっと以前から気になっていた蝶の名前が分かるかもしれないと、田淵行男「山の絵本 安曇野の蝶」を読んだ。

 気になっていたのは2枚めの写真の蝶。95年に櫛形山を歩いたときに樹林帯でいきなり左手の指に止まって汗?をなめ始めた。左手をそのままに保ったまま右手だけでカメラを取り出し(下げて歩いていたのかも)撮影したのがこの写真。

蝶はもちろんキライではないけど、田淵先生には申し訳ないが蛾は好きではないし、幼虫の青虫も毛虫もあまり好きではない。
要するに「虫屋」ではないので、どんなものかな、と思いつつページを開いてみたが、これは良かった。
レイアウト

 見開き右に田淵氏になる細密画、左ページは上段が関連するモノクロ写真で下段に短いエッセイが載っている。どれも蝶に関するものばかりであるが、虫屋でないぼくにも素直に受け入れられるものばかりである。
 もちろんそれは「山の絵本」シリーズとして出版されるための読者層を意識した書き方である。「高山蝶」ほかの氏の本格的な蝶の著作は見たことがないので、学術的、生態学の本とどのように内容が異なるのかは知る由もないが、「安曇野の蝶」は蝶を通しての氏の自然と安曇野に対する親愛の書である。
 

あとがきに田淵が書いているように、登場する蝶の数が50種というのが少ない(安曇野には100以上の蝶がいるそうだ)のかもしれないし、田淵先生にすれば幼虫を掲載できなかったことは残念なご様子であったが、一般向けにはこのレベルがちょうど良いだろう。
 この本を定価の2,400円で入手できるなら即買の良い本である。しかし残念ながら中古は高いですねえ。定価2,400円に対して数も少ないせいか、中古価格は概ね2万円前後。本の性格が幸いして公立図書館などにはかなり蔵書があるのが救い。

 さて、櫛形山の蝶の名前だが、ヒカゲチョウかジャノメかなあ、くらいか。まあ、モンシロチョウとアゲハという幼稚園程度の知識だったのを考えればずいぶん進歩した?

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