「イノセンス」の正しい?見方
押井守「イノセンス」を見た。前作の「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」はその前に見た(こちら)。
で、今週、TV版の「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の1巻と2巻をみた。上の右ふたつ。
原作漫画は見ていないので、はずしているかもしれないが、この作品は本来(漫画版)→TV版→劇場版→イノセンス、という順番で見るべきものかもしれない、と感じた。
さて、最初に劇場版を見たぼくは草薙素子とはクールなサイボーグにしか思えなかった。イノセンスでは草薙素子はその素顔すら出てこない。少なくとも劇場版を見ていないとイノセンスの細かい台詞は理解できないだろう。ストーリー的には「イノセンス」のほうが素直で雄大で分かりやすい。
TV版も2巻しかみていないが、これをみてはじめてわかった「イノセンス」の台詞もあった。
というのがストーリー重視、キャラクター重視の見方。劇場版やイノセンスに登場するキャラクターを深めたいのであれば迷わずTV版がいい。
一方で、テクニック重視、すなわち押井守のアニメ技術をみたい人は迷わず「イノセンス」をいきなりみればいい。「GHOST IN THE SHELL」から9年たつとはいえ、アニメーション(CG)という点では「イノセンス」のアニメはド肝を抜くできばえ。
もちろん9年の間のコンピュータの計算速度の進化からすれば当然なのかもしれないが・・・。ここまでアニメでやる必要があるのか、ここまでアニメでやるのと実写とでどの程度コストが違うのだろう、とか考えてしまった。
TV版は劇場版公開のあとに作成されたので技術的には劇場版に近いできであるが、やはりお金と時間をかけていない、というところはあるが、それはTVらしくていい。
少なくもと、これを見た後にTV版の「エリア88」を見るとアニメとしてはがっかりくるだろう。よかった「エリア88」を先にみておいて・・・。
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