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深代惇郎「エッセイ集」

エッセイ集の方は未読だった。
30代後半から40代前半に、朝日新聞や朝日ジャーナル(廃刊になって久しいですね)などに掲載された、主に英国を中心としたエッセイ集である。
起承転結を入れながらも、単行本1ページにきっちり収まる「特派員メモ」は後の天声人語を思わせる。
いずれも秀逸なエッセイで時代に褪せていないと思うが、最後の「世界名作の旅」はインテリとしての深代の面目躍如である。
題材となった名作は以下のとおり。

・怒りのぶどう
・風とともに去りぬ
・最後の一葉
・アメリカの悲劇
・フランクリン自伝
・パスビカル家の犬
・海へ乗りゆく人びと
・チボー家の人びと
・人形の家
・チップス先生さようなら

このうちぼくが読んだものが3冊しかない(それも大昔に・・・。1冊だけは原書だ、どれだかわかりますよね)。挫折したものが2冊・・・・。ま、彼我の差に落胆するのは止すとして、「チボー家の人びと」の回がやはり秀逸である。

深代の上司である当時の論説主管があとがきで以下のように記している。
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深代君が、マルタン・デュ・ガールの名作「チボー家の人びと」を選んだことは興味ふかい。この大河小説をすみずみまで味読したものだけが持つ圧倒的な情感と強烈なヒューマニズムをもって、このルポルタージュは読者に迫ってくる。
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あちらは味読、こちらは未読。一字違いで大違いだ。

悔しいので「チボー家の人びと」について少し調べてみると、なるほど、いろいろあるんですね。
チボー家のジャック:アマゾンの紹介だと「「チボー家の人々」の主人公ジャックに焦点を当て、作者自身が抜粋、加筆、編集を行ない一冊にまとめた名作が、高野文子氏のイラストと共に懐かしの「黄色い本」として甦る。とある。
その「黄色い本」とは、どうも女学生が「チボー家の人びと」をゆっくり読み、ジャックに出会い、感動し、そして別れるというような内容のマンガのようだ・・・。

因縁のチボー家に再挑戦にするにはこのあたりから始めないとだめかもしれないな。

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Tracked on 2005.04.23 23:10

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