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NHKこの人を見よ

久しぶりでNHKの出来の悪い、お手軽番組を見た。
昨日4日の23:15から放送された「この人を見よ・歴史生き方発見!」である。

取り上げる題材が土方歳三なので、いかにも大河ドラマ視聴率対策である。
まあ、それはいい。

しかし内容がいかにも手抜きであった。

対談相手がなんで建築家の安藤忠雄なのかよくわからない。プロフィールを見ると大阪の司馬遼太郎記念館を設計したくらいか・・・。


きっと新撰組に造詣が深いのであろう建築家が、土方歳三の生き方を不明瞭な口調で話しをする。
それにアナウンサーが相槌をうち、「こんな人生の岐路に立たされたとき、あなたならどうするでしょう」と
問いかける・・・。
で、回答(すなわち土方のとった行動)の補足として、司馬遼太郎「燃えよ剣」の一節が朗読される・・。

朗読もよくない。
立川談志による「新撰組血風録」の一節の朗読のCDを最近聞いたが、こちらの方がぜんぜんいい。
まあ、話のプロである噺家と俳優の違いだろう。


制作費がかかっていないなあ。というか、製作側の意気込みや意図が何も感じられない。

まだ「そのとき歴史が動いた」のほうが多少なりともつくりがまともで、興味を持てる。
あちらの方は割りと最近の新説や資料などの掘り出し物があって、何回もやりつくした歴史上のテーマに
それなりにうまくスポットを当てていると思う。

しかし、昨日のあれはなんなんだ。
普通の人間が土方歳三と同じような判断基準で生きられるものか!
TVの前では「ああ、あんな選択はできないな」と思った人ばかりであろう。
そのように思わせることに何の意味があるのか・・・・まったく意図がわからない。
土方が参謀に徹し、新撰組が幕府が滅ぶのを見極めたうえで武士としての誇りに生きたことぐらい誰でも知っている。少なくともこの番組を見てみようかという程度に歴史に興味がある人なら・・・。

まあ、ぼくはこの番組をつけながら別の本を読んでいたので(沖田総司関係ですが・・・)見るだけ時間の無駄だったということにはなりませんでしたが。

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Tracked on 2004.05.05 at 10:18

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